はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格取得をめざしてみませんか!



★ はり、きゅう、マッサージについて


 病気になったり体調を崩すと、人はいろいろな治療法に頼って、健康な体を取り戻そうとします。このようなときの有効な治療法の一つに、はり、きゅう、マッサージをあげることができます。

    
写真:(左)はり、(中央)きゅう、(右)マッサージ

 たとえば肩こりです。血流が停滞してこり固まった筋肉に、はりを刺すことで、筋肉がゆるんで血管が広がり、新鮮な血液が流れ込みます。そして、痛みやこりの原因となる疲労物質を取り除き、本来の健康な状態に近づけることができます。マッサージも筋肉をもみほぐすことで柔軟性を取り戻し、血行を良くします。

 また、スポーツの現場でも、痛めた筋肉や関節が原因で起こる痛みに対してはりやマッサージが治療効果をあげています。そして、ベストの成績がおさめられるように、平素の体調管理にも効果を発揮しています。

 一方、中国から伝来したはりやきゅうの治療には古い歴史があります。東洋医学では「未病を治す」と言って、病気になる前の半健康な状態を健康状態に戻すことで、本格的な病を未然に防ぎ、自然に調和した生活が過ごせるようにと考えています。

  
写真:(左)はりの道具、(右)きゅうのもぐさ

 足の三里(さんり)や手の合谷(ごうこく)、頭の百会(ひゃくえ)といったつぼをよく耳にすると思います。このつぼに、はりを刺したり、きゅうをすえることで痛みや違和感をおさえたり、定期的な治療で自然治癒力を高め、病気にならないように体調を整えることができます。ですから、はり、きゅう、マッサージは西洋医学、東洋医学を問わず、幅広い分野で用いられている有効な治療法といえます。

 さて、この魅力的な治療法を行えるはり、きゅう、マッサージ師の資格は、厚生労働省もしくは文部科学省が認定した学校で3年間専門科目を履修し、国家試験に合格すると取得できます。本校は文部科学省が管轄する教育機関となります。

 さあ! あなたがもつ秘められた能力とその可能性を本校で開花させ、明るく開かれた未来をその手につかみましょう。



★ どのようなコースがありますか。

高等部専攻科の中に二つの学科があります。
 一つは、あん摩マッサージ指圧師(一科)になるための国家試験受験資格が与えられる保健理療科です。
 もう一つは、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師(三科)になるための国家試験受験資格が与えられる理療科です。
 修業年限はそれぞれ3年で、必要な単位を取得すれば、保健理療科ではあん摩マッサージ指圧師、理療科ではあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師になるための国家試験受験資格が与えられます。

  
写真:(左)はりの実習、(右)きゅうの実習


 現在、高等学校を卒業したばかりの方から、40〜50代の中途視覚障害者の方まで、幅広い年齢層の方々が学んでいます。入学定員は9名で、少人数学級できめ細かな指導を行っています。



 ★ どのような人に受検資格がありますか。また、どうすれば入学できますか。

 受験資格は高等学校を卒業(卒業見込みを含む)し、視力が概ね0.3未満の方が対象です。視野が狭かったり、色の識別が困難な方も対象となる場合があります。入学条件に該当するかどうかについては、公立病院眼科の診断書が必要となります。
 入学の条件は、3月(公立高等学校と同日)に実施される入学検査を受検し、合格することとなります。検査の内容は、学力検査、面接の二つです。
 学力検査については基礎的・基本的事項を重視し、幅広い年齢層の受検生が、自分の力を十分発揮できる内容を出題しています。問題用紙は16ポイントから20ポイント程度の拡大文字や点字で提供しています。
 また、急激な視力低下などにより文字の読み書きが困難な方には、口頭での受験(職員による代読、代筆)を認める場合があります。



★ どのようなことを勉強しますか。

 人体の構造や機能といった基礎医学に始まり、それに基づく臨床医学や東洋医学について、専門的に勉強します。骨などの模型を観察したり体表のつぼを確認するときには、教員が一人一人の手を取って見たり触れたりしながら勉強します。この方法は視覚障害者を対象とした学校での特徴的な学習の仕方の一つです。

  
写真:(左)模型を使った人体の構造を学習する解剖学の授業
    (右)経穴といわれるツボを学習する授業


 実習では、教員に対して、もしくは生徒同士がペアを作って、マッサージの仕方やはりの刺し方を練習します。また、2年生や3年生になると、外来治療室に来院される患者さんに施術させてもらいます。このことで、安全かつ効果的な治療の仕方が身につき、実践に直結できる技術が習得できます。



★ 視覚に障害がある人が専攻科の学習を進めていく上で、何か支援は受けられますか?

 一言で「視覚に障害がある人」といっても、その見えの状態は一人ひとりさまざまです。本校では個々の見えにくさに応じた教材を提供し、また補助具使用にあたっての助言や訓練も行います。
 教材については、拡大文字(16〜20ポイント)のほか、図の表現なども見やすいように工夫されたものを提供しています。
 視覚補助具としては、倍率の異なる各種ルーペ類や拡大読書器があり、これらを使用することで、効率のよい学習ができるように支援しています。
 もちろん点字でも教材を提供しており、必要に応じて点字指導も行います。
 音声で画面を読み上げるパソコンを使っての学習も行なわれています。見て学習することを補う手段として、多くの生徒が活用しています。


  
写真:(左)ルーペを使った学習、(右)パソコンを使った学習



★ 卒業後の進路先として何がありますか。

 病院など医療機関への就職、治療院の開業、研修機関や教員免許取得のための進学などいろいろな道があります。
 病院への就職では、筋肉をやわらげ体を動きやすくすることを目的に、マッサージを行います。
 はり、きゅう、マッサージの治療院への就職では、熟練した先生から直接手ほどきを受けながら治療を行うことができ、また経営の仕方なども身につけることができます。
 筑波大学理療科教員養成施設への進学では、理療科教員の免許が取得できます(修業年限2年)。免許取得後は、本校のような理療科を有する特別支援学校や専門学校で教員として勤める道が開かれます。


写真:本校の外来治療室



★ 県内に一校しかないということですが、自宅が遠方の人はどうすればいいのですか。

 本校には寄宿舎が併設されており、ゴールデンウイークや夏・冬・春休みなどの長期休業中以外は利用できます。離島など自宅からの通学が困難な方、視力的に通学に不安がある方も入舎することで、安心して通学するができます。
 また、長崎市中心部(思案橋)から学校までスクールバスを運行しています。

  
写真:(左)寄宿舎、(右)スクールバス



★ 経済的な負担はどうなっていますか。

 入学金や授業料は無料です。
 また、教科書の購入費など、教育に必要な経費は国からの補助があります。(本人、家族の所得によって異なる)。
 また、寄宿舎に入っている方の食費や帰省のための交通費、通学している方の通学費も、補助の対象となります。




目の障害で悩んでいる皆さん、
まずはご相談ください。




長崎県立盲学校
〒851-2101
西彼杵郡時津町西時津郷873
TEL 095-882-0020
FAX 095-882-0021
E-mail info@nagasaki-sb.ed.jp
ホームページ http://www.nagasaki-sb.ed.jp/